ITの民主化(誰でも気軽に触れること)により、IT専門以外でも自動化・デジタル化の取り組みにチャレンジできる







課題
複数アプリへの重複データ入力作業
RPAでの自動化に限界
新入社員入社時の時間のかかる手作業
従業員情報や入退社の管理ができる人事システムに、ジョブカン(株式会社Donuts)とカオナビ(株式会社カオナビ)を導入していましたが、これまで、双方のサー ビスに対し手動にてデータを入力し、情報の整合性を維持していました。しかし、社員入社や社員情報更新のたび手作業登録が行われており、業務の生産性向上をするには既存データの再定義と共に、ジョブカンとカオナビ間でのデータ連携の仕組みを構築する事が第一の課題として浮上しました。さらには、社員入社時に発生する、Active Directoryでのアカウント作成業務や、 各担当者毎のタスク進捗をTeams上で自動管理するシステムも必要でした。
初期構想では、大掛かりなERPが候補に出たのですが、将来的に増えるであろう新サービスへの対応といったような柔軟性確保には不向きだと判断しました。また、他部署で既に導入済みのRPAの使用も検討しましたが、SaaS側のUI変更により、メンテナンスが頻発するという問題があったため、API連携のできるiPaaSソリューションを探索していました。
また、機能面では、ジョブカンからのAPIが提供されていないため(2021年10月現在)、データ抽出にはオンプレのサーバー に保存されるCSVファイルを読み込む機能が必要であり、オンプレミスとクラウドの両方に対応できる自動化プラットフォームが必須でした。
自社のITチームでワークフローの開発・拡張をするため、自動化プラットフォーム側の技術サポート体制や属人化しない開発環境も重要な要素でした。

解決策
ジョブカン内のデータをカオナビと共有・同期
ジョブカンとActive Directoryの連携
ジョブカンとTeamsを連携し、タスクの管理やメールの自動送信を実施

結果
手作業データ入力の自動化
自社リソースだけで、ノーコードによる短時間での実装とシステム拡張への柔軟性の確保
8人で合計約1時間かかっていた作業が1, 2分に短縮-97%の時間削減が実現
個人情報の取扱に必要なセキュリティとガバナンス機能
Teams連携によるタスク通知や進捗情報提供で、業務効率アップ
今後のプロジェクトとしては、RPAプラットフォームであるBizRobo!(RPAテクノロジーズ株式会社)との連携を検討しています。日本国内でのユーザーがどんどん増え、さまざまな国産のサービスに対応できるAPIが増えたり、レシピやユースケースが増えていくことを期待しています。近い将来の例としては、施工管理業務を自動化するためにダンドリワーク(株式会社ダンドリワーク)との連携を視野に入れています。